ボディタイプ・イメージID診断解説 - Part1 -

Part 1　 | 　ボディタイプ・イメージ診断とは

私がこの診断をおすすめする理由
概　要
ボディタイプ・イメージID の分類

私がこの診断をおすすめする理由

私がこの診断メソッドをおすすめする一番の理由は、自分自身の個性に合った服を選び、魅力を引き出すことを奨励している点です。平均化された美の基準や無難なスタイルの押し付けではありません。1980年代に提唱されたメソッドですが、昨今のボディポジティブの価値観を先取りした現代的な手法と言えます。

ここで紹介する診断テストの診断基準と各タイプ別のファッションスタイルのアドバイスは1987年に出版されたディヴィッド・キビー氏の著書『メタモルフォシス*』に詳しく解説されていますが、現在は絶版のため手に入れる事が困難になっています。私は幸運なことにメタモルフォシス初版本を所有しています。このサイトでは原書にあるスタイル分析のアプローチ方法をできるだけ正確に発信していく予定です。
*メタモルフォシス Metamorphpsis: Discover Your Image Identity and Dazzle As Only You Can, 1987

Image by Freepik

自分自身のボディタイプ・イメージIDの探求は大きなコストを必要とせず、確実にこれからの時間を節約できるでしょう。

なぜなら一度この診断の素晴らしいコンセプトを理解してしまえば、これまで悩まされてきたさまざまな選択肢に再び混乱することはないからです。自分にとって必要なスタイル、どの色やデザインが自分に合っているか直感的な判断がより簡単にできるようになります。

ボディタイプ・イメージID診断はあなたを別の何者かに変える事はしません。あなたの中にある本来の魅力を発見し、それを世界に提示する手助けをするためのメソッドです。

概　要

ボディタイプ・イメージID診断*は、アメリカのファッションスタイリストのDavid Kibbe（デイヴィッド・キビー）氏が1980年代に考案した個人のファッション・スタイルタイプを知るためのメソッドです。診断方法は体格の直線曲線の特徴を軸にしたYIN/YANG（陰陽）バランス理論を用いて行われます。

YIN/YANGバランスについてはこの後詳しく説明します。

ボディタイプID診断*は女性が自分自身で行うことを前提として設計されています。

*ボディタイプ・イメージID診断　Kibbe’s Body Type Image Identity
このサイトでは「ボディタイプ・イメージID診断」を簡略化して「ボディタイプID診断」と表記する場合もあります。

ボディタイプ・イメージIDは5つのグループと13のサブカテゴリーに分類されます

プロポーションの陰陽を分析し、コントラストとブレンドの度合いから5つグループに大別され、最終的に13タイプのイメージIDに分類して個性にあった最適なファッションスタイルを提案しています。

*David Kibbe’s Metamorphosis, 1987*
1987年刊行『メタモルフォシス』
デイヴィッド・キビー著
森井所蔵書籍

Body type Image ID

診断する

ボディタイプ・イメージID の分類

ドラマティック・グループ

ドラマティックグループには次の2種類があります

ドラマティック（D）
ソフトドラマティック（SD）

ドラマティック・グループはYIN/YANGバランスのスケール上の最もYANGに位置します。このグループは直線的でシャープなYANGをベースに構成されていて一般的に背が高く、垂直方向の細長いシルエットが特徴です。

ドラマティック | D

最もシャープなYANG　

ソフト・ドラマティック | SD

明確なYANGとセンシュアルなYINのオプション

・Dramatic・

+YANG シャープ	ドラマティックグループ Extreme Sharp YANG	+YIN ソフト
最もシャープなYANG		ドラマティック +　YIN
Dramatic		Soft Dramatic
ドラマティック		ソフト・ドラマティック
D		SD

ナチュラル・グループ

ナチュラルグループには次のの3種類があります

ナチュラル(N)
ソフトナチュラル(SN)
フランボイヤントナチュラル(FN)

ナチュラル・グループはYIN/YANGバランスのスケール上ではドラマティックとクラシックの中間に位置します。角ばって直線的なYANGの特徴が支配的ですが、エッジにはドラマティックのような鋭さはありません。一般的に体格が大きく骨太、肩周りのワイドなシルエットが特徴です。

ナチュラル | N

エッジの鈍いソフトなYANG
直線的で角ばっているが鋭さはない

フランボイヤント・ナチュラル | FN

エッジの鈍いソフトなYANGとダイナミックなYANGのオプション

ソフト・ナチュラル | SN

エッジの鈍いソフトなYANGとセンシュアルなYINのオプション

・　Natural　・

+YANG シャープ	ナチュラルグループ Blunt edges, Soft YANG	+YIN ソフト
ナチュラル +　YANG	エッジの鈍いソフトなYANG	ナチュラル +　YIN
Flamboyant Natural	Natural	Soft Natural
フランボイヤント・ナチュラル	ナチュラル	ソフト・ナチュラル
FN	N	SN

クラシック・グループ

クラシックグループには次の3種類があります

クラシック(C)
ソフトクラシック(SC)
ドラマティック・クラシック(DC)

クラシック・グループはYIN/YANGバランスのスケール上ではYINとYANGのちょうど中間に位置します。YIN/YANGそれぞれの極端な特徴が全て混じりあい調和しています。目立つクセや極端な特徴が削ぎ落とされた均整の取れたシルエットが特徴です。

クラシック | C

YIN/YANGの中庸バランス

ドラマティック・クラシック | DC

YIN/YANGの中庸バランスとシャープなYANGのオプション

ソフト・クラシック | SC

YIN/YANGの中庸バランスとセンシュアルなYINのオプション

・Classic・

+YANG シャープ	Balanced between the extremes	+YIN ソフト
クラシック +　YANG	YIN/YANGの中庸バランス	クラシック +　YIN
Dramatic Classic	Classic	Soft Classic
ドラマティック・クラシック	クラシック	ソフト・クラシック
DC	C	SC

ガミン・グループ

ガミンファミリーには次の3種類があります

ガミン(G)
ソフト・ガミン(SG)
フランボイヤント・ガミン(FG)

ガミン・グループはYIN/YANGバランスのスケール上ではクラシックとロマンティックの中間に位置します。最大の特徴はYINとYANGの特徴が同じ分量で拮抗している点です。クラシックのようにYIN/YANGの特徴がブレンドされていません。混じり合わずにそれぞれの特徴がコントラストとして現れます。一般的に身長が低く小柄（YIN）、角ばったシャープな骨格（YANG）、大きな目と丸顔（YIN）が特徴です。

ガミン | G

YIN/YANGの両極の拮抗コントラスト

フランボイヤント・ガミン | FG

YIN/YANGの両極のコントラストとシャープなYANGのオプション

ソフト・ガミン | SG

YIN/YANGの両極のコントラストとソフトなYINのオプション

・Gamine・

+YANG	Combination of opposites	+YIN
クラシック +　YANG	YIN/YANGの拮抗コントラスト	クラシック +　YIN
Flamboyant Gamine	Gamine	Soft Gamine
フランボイヤント・ガミン	ガミン	ソフト・ガミン
FG	G	SG

ロマンティック・グループ

ロマンティックグループには次の2種類があります

ロマンティック(R)
シアトリカル・ロマンティック(TR)

ロマンティック・グループはYIN/YANGバランスのスケール上では最もソフトなYINに位置します。このグループは全てが曲線的でソフトなYINをベースに構成されていて一般的に背が低く、華奢な骨格と肉感的なシルエットが特徴です。

シアトリカル・ロマンティック | TR

デリケートなYINとわずかにシャープなYANGのオプション

ロマンティック | R

最もソフトなYIN

・Romantic・

+YANG	Extreme soft YIN	+YIN
ロマンティック +　YANG		ロマンティック +　YANG
Theatrical Romantic		Romantic
シアトリカル・ロマンティック		ロマンティック
TR		R