第二回 香りの好みと性格の関係
前回は、香水選びに役立つ「フレグランスホイール」の基本を紹介しました。香りを分類し、自分に合った系統を見つけることで、香水選びがスムーズになるという考え方でしたね。
この記事では、香りの好みと性格の関係について解説します。
スタイルエッセンスの「陰陽バランス」という新たな視点を取り入れ、香水をより直感的に選ぶ方法を提案します。服装が人の見た目の印象を左右するように、香りもその人の印象を大きく変える力があります。陰と陽のエネルギーの方向性を意識することで、自分の個性に合った香り選びや、その日の気分やシチュエーションに最適な香水を選ぶヒントを紹介します。
🗒️おさらい:フレグランスホイールの活用方法
フレグランスホイールは、香りを体系的に分類するツールで、色相環の概念に似ています。調香師マイケル・エドワーズが1983年に考案し、香りを視覚的に4つの主要カテゴリーに整理したものです。似た香り同士を隣接させることで、香りのつながりや変化を理解しやすくしています。香水の分類だけでなく、香りの関係性やグラデーションを理解するための便利なツールです。
- 自分好みの香りの整理:
自分の好きなカテゴリーを把握し、新しい香りにも挑戦できる - 香水選びの参考:
似た香りや異なる香りの特性を知ることで、コレクションを充実させる - 香りのレイヤリング:
隣接または対極の香りを組み合わせて新たな香りの体験を楽しむ
このようにフレグランス・ホイールを活用することで、香水選びやレイヤリングがより楽しめます。

出典 ©️Michael Edwards,
fragrancesoftheworld.com
フレグランスホイールの活用法については前編をお読みください
はじめに
この記事では、香りと性格の関係に焦点を当てていますが、香りの好みは必ずしも性格だけで固定されるものではありません。
香りの好みは、性格特性だけでなく、文化的背景や社会的な影響とも深く関わっています。季節や住んでいる地域によっても違いがあります。同じ気温でも、湿度の高い場所では「不快」と感じる香りが、湿度の低い場所では「心地よい」と感じられることもあります。また、そのときの心理状態や気分によっても香水の選び方は変わります。
今回は、性格と香りの関係に焦点を当てつつ、どのようにして自分に合った香りを選ぶかについて考察していきます。あなたの個性を引き立て、日常に心地よさをもたらす香りを見つけるきっかけになれば嬉しいです。
1. 香りの嗜好性と個人の性格の関係
〜自分に合うフレグランスの選び方〜
香りの好みは気分や流行によって変わるものですが、実は私たちの性格や気質*とも深い関係があります。選ぶ香りによって印象をコントロールできるだけでなく、自分自身をより深く理解するヒントにもなります。
ここでは、香りの嗜好性と性格の関係を探りながら、自分にぴったりのフレグランスを見つける方法を紹介します。
*「気質」とは、個人の性格や人格ではなく、生まれつき持つエネルギーパターンを指します。「性格」や「人格」は、気質を基盤としつつ、環境や経験、価値観によって後天的に形成されます。つまり、気質が特定の条件を経て表れたものが性格や人格であると考えます。 気質(Temperament)、人格、性格(Personality, Character)
2. 香りがもたらす個人の印象
第一印象を決める要素として、視覚だけでなく嗅覚も重要な役割を果たします。特に香水は、その香りによってあなたが「どのような人物なのか?」という印象を大きく左右します。
前回フレグランスホイールの回でも紹介しましたが、アメリカ・アイオワ州立大学のAnn Marie Fiore教授による研究*では、香水の種類が相手に与える人格の印象に影響を及ぼすことが明らかになっています。研究結果によると、香りの違いによって、次のような印象の傾向があることが分かりました。
参考文献
*香りの構成が性格の印象に与える影響の研究
Ann Marie Fiore, Iowa State University.
EFFECT OF COMPOSITION OF OLFACTORY CUES ON IMPRESSIONS OF PERSONALITY
Social Behavior and Personality: An International Journal, 1992
香りの印象は、単独のノートだけで決まるものではなく、異なる香りが組み合わさることで無限のバリエーションが生まれます。同じ香りのカテゴリーに属していても、配合のバランスや他の成分との掛け合わせによって、印象は大きく変わることもあります。そのため、ここで紹介する香りの特徴はあくまで一般的な傾向であり、実際に香りを試すことで自分にとっての感じ方を確かめることが大切です。
フレグランスホイールにある4つのカテゴリーが持つ基本的なエッセンスを紹介します。

香りのカテゴリーから受ける印象の違い

💐フローラル系
- 優しく穏やかな雰囲気。控えめで内向的な印象
- 受容的でデリケートな人物像を思わせる

🔥オリエンタル系(アンバー系)
- 積極的で自信に満ちたパワフルな印象
- リーダーシップや説得力ある人物像を思わせる

🌲ウッディ系(森林の香り)
- 知的で思慮深い雰囲気、成熟した印象
- 実直で理性的な人物像を思わせる

🍋シトラス系(柑橘類)やフルーティー系
- 明るくフレンドリー、快活な印象
- 積極性やアクティブな人物像を思わせる
あなたはどんな性格ですか?
それによって、自然と惹かれる香りの傾向があると言われています。
次の章では、香りと性格の関係について紹介します。
3. 香りと性格の関係
〜パーソナリティ別フレグランスガイド〜
私たちは日常的に「自分らしさ」を表現する手段として、ファッションや話し方、行動パターンを選んでいますが、香りもまた、その人の個性を映し出す重要な要素のひとつです。
香水の専門家でありPerfumersWorldの創設者であるステファン・ダウスウェイト氏は、長年の経験から「香水の選択は単なる嗜好ではなく、自己表現の一環である」と述べています。
心理学や嗅覚研究によると、私たちの性格や気質によって、惹かれる香りに傾向があることがわかっています。たとえば、感受性が豊かで繊細な人はフローラル系を好みやすく、行動的でエネルギッシュな人はスパイシーな香りやアンバー系に魅力を感じることが多いようです。
また、香水の成分が与える印象は、自分の内面や外見だけでなく、周囲の無意識の判断にも影響を与えます。自分に合う香りを選ぶことは、心地よさを得るだけでなく、コミュニケーションの手段にもなり得るのです。
それでは、あなたに似合う香りを見つけてみましょう。パーソナリティ(性格)ごとに相性の良い香調とおすすめのフレグランスを紹介します。
私たちの香水の選択は、自分がどのようなイメージを演出したいかによって影響を受ける
ステファン・ダウスウェイト

① ロマンチックで繊細な雰囲気を持つ女性 → フローラル系
花々の優雅で柔らかな香りは、ロマンティックで感受性豊かな人に調和します。繊細で心地よい香りはリラックス効果も高く、穏やかな気分を演出します。伝統的な「女性らしさ」を象徴し、フェミニンなムードを強調します。
- 華やかさ、優雅さを感じさせる香り
- 心を穏やかにするリラックス効果
女性向け:スズラン、ヒヤシンス、ジャスミン、ローズ、ライラックなどのノートが含まれる。
男性向け:ラベンダー、スミレ、ゼラニウムのミドルノートに、ウッドやスパイスが加わることが多い。

おすすめの香水:
Hugo Boss / Femme ヒューゴ ボスファム | リリー、ジャスミン、ブルガリアンローズの繊細なブレンド |
Chanel / Eau Tendre シャネル オータンドル | グレープフルーツとジャスミンが織りなす柔らかくフレッシュなフローラル |
Gucci / Bloom グッチ ブルーム | チューベローズやジャスミンが主体の、現代的なフローラルブーケ |
Dior / J’adore Infinissime ディオール ジャドール インフィニッシム | クラシックな「ジャドール」にチューベローズを加えた、より濃厚なフローラルの香り |

② 優雅さと確固たる信念を持つ女性 → ウッディ系
サンダルウッドやベチバーなどのウッディ系の木や土の香りは、余裕を感じさせる落ち着きや安定感を与え、成熟した雰囲気や信頼感を象徴します。古くから男性用化粧品に多く用いられ、伝統的な「男性らしさ」を象徴するためマスキュリンやハンサムなムードを強調します。
- 思慮深さや知性を感じさせる力強い香り
- 持続性が高く、堂々とした自信を満ちた大人のムードを演出する
代表的な香り: サンダルウッド、ベチバー、シダーウッド、パチョリ

おすすめの香水:
GIORGIO ARMANI / Armani Si ジョルジオ アルマーニ / シィ | オークモスとパチョリのウッディな香りが女性らしさを引き立てる |
Diptyque / Tam Dao ディプティック / タム ダオ | サンダルウッドとシダーウッドが優雅に香るウッディフレグランス |
Byredo / Super Cedar バイレード/ スーパシダー | シダーウッドをメインにしたシンプルで洗練されたウッディの香り |

③ 上品で淑やかなエレガンスを感じさせる女性 → アルデヒド・パウダリー・レザー系
アルデヒドやパウダリーな香りは、格式の高さと洗練されたエレガンスを重視する人に調和します。空間を支配するような存在感を持ちながら、ソフトで上品な印象を与えます。
- 気品・格式・洗練された雰囲気を持つ
- 高級感とクラシックな優雅さを象徴する香調
- ソフトながらも奥行きがあり長く印象に残る
代表的な香り: アイリス、オリス(アイリス)、レザー
おすすめの香水:

Chanel / No.5 シャネル No.5 | アルデヒドの代表格 クラシカルで洗練されたエレガンスを象徴する香り |
Guerlain / L’Heure Bleue ゲラン ルール ブルー | アイリスとヘリオトロープが織りなす、ロマンティックかつエレガントな香り |
JO MALONE / Peony & Blush Suede Cologne ピオニー & ブラッシュ スエード コロン | 華やかなピオニーが優雅な香り。柔らかなスエードが優しく包み込み、女性らしい上品さと甘すぎない洗練された印象に。 |

④品のある爽やかさを好む女性 → フゼア系
フゼア(フジェール)の香りは、ミニマルで上質なスタイルやナチュラルで洗練された爽やかさを引き出します。セージやバジル、ミントなどのハーバルな香りがアクセントとなり、クリーンで透明感のある印象を演出。フレッシュながらも落ち着いた香調は、控えめながらも自信に満ちた魅力を持つ人に調和します。スポーティでアクティブなライフスタイルに溶け込み、まるでシャワーを浴びた後のような清潔感を感じさせます。
- ハーブの爽やかさとウッディな温もりが、ナチュラルな魅力を際立たせる
- クリーンで控えめな香りが、品のある落ち着きを演出する
- スポーティで軽快な印象を与え、清潔感を持続させる香調
代表的な香り: ラベンダー、セージ、バジル、ミント、ゼラニウム、オークモス

おすすめの香水:
Diptyque / Eau de Minthé ディプティック / オー ド ミンテ | ミントを主役にしたフジェール系の香り。ラベンダーやゼラニウムが調和し、都会的で洗練された爽やかさと落ち着きを演出。 |
YSL / Libre EDT イヴ・サンローラン リブレ オーデトワレ | ラベンダーの爽やかさとオレンジブロッサムの華やかさが調和した、モダンな女性向けフジェール。ジャスミンとホワイトティーが奥行きを加え、ラストはバニラの甘さが優雅に広がる。自由で大胆な魅力を放つ香り。 |
Guerlain / JICKY EDP ゲラン / ジッキー オーデパルファン | ラベンダーとベルガモットの爽やかさに、バニラとトンカビーンズの温かみが調和し、クラシカルで洗練された香り。知的で落ち着いたユニセックスな魅力を持つ。 |

⑤ 飾らないナチュラルな魅力を持つ女性 → スパイス・グリーン系
グリーン系やスパイスの香りは、派手さよりも落ち着いた雰囲気を好む人に調和します。エフォートレスで飾らない雰囲気を感じさせ、華やかさや甘さが控えめなため、シンプルで奥深い香りを求める人に向いています。
- 派手さを抑えたナチュラルで奥深い香調
- タバコやスパイスは重厚感と温もりをもたらし、安定感のある印象を与える
- グリーン系は清潔感と爽やかさを持ち、シンプルで自然体な雰囲気を演出する
代表的な香り: シナモン、カルダモン、タバコ

おすすめの香水:
Tom Ford / Tobacco Vanille トムフォード / タバコ・バニラ | 濃厚なバニラとスモーキーなタバコが調和し、シナモンやクローブのスパイスが温かみと深みを添える官能的で贅沢な香り |
Hermès / Eau d’Orange Verte エルメス / オードランジュ・ヴェルト | 爽快なオレンジとレモンに、ミントやバジルのハーバルなアクセント。ムスクとウッディなベースが清潔感と品を演出するクラシックなシトラスフレグランス。 |
Le Labo / Santal 33 ルラボ / サンタル 33 | スモーキーなサンダルウッドに、スパイスやドライなハーブのアクセントが加わったアイコニックな香り |

⑥ 若々しく快活な女性 → フルーティー・シトラス系
軽やかでフレッシュな香りは、明朗で活発な性格の人に調和します。明るくポジティブな雰囲気を演出し、オープンで親しみやすい雰囲気を強調します。日常使いやカジュアルなシーンにも適しており、気軽にまとえる香調です。
シトラス系のスポーティな爽やかさは「活力」や「リフレッシュ」の効果があります。エネルギーチャージの手段として使われることが多く、特に若年層に人気がある香りです。
- 爽快感・活力・親しみやすさ
- 軽快でフレッシュな香りが、若々しく活動的な印象を与える
- フルーティー系の甘さは楽しさや幸福感をもたらし、心を和ませる
代表的な香り: ベルガモット、レモン、オレンジ 、ヘスペリジン系(柑橘の香り)

おすすめの香水:
Dolce & Gabbana / Light Blue ドルチェ&ガッバーナ / ライトブルー | シトラスとグリーンアップルのフレッシュな組み合わせが、快活で爽やかな印象を演出 |
Acqua di Parma / Colonia アクア ディ パルマ / コロニア | ベルガモットとレモンの爽快なトップに、ラベンダーやローズマリーのアロマティックなハーバルが加わる |
Guerlain / Aqua Allegoria Bergamote Calabria ゲラン / アクア アレゴリア ベルガモット カラブリア | フレッシュなベルガモットが弾ける爽快なシトラスの香り。ジンジャーとグリーンティーが軽やかなスパイス感とハーバルなアクセントを添え、ナチュラルで清涼感のある仕上がり。 |

⑦神秘的なオーラを感じさせる女性 → シプレー系
シプレーの香りは、深みのある洗練された魅力を引き出します。複雑でミステリアスな香調は、自分だけの個性を持つ人に調和し、品格と独自の存在感を際立たせます。グリーンやウッディなニュアンスに、シトラスやフローラルの透明感が溶け合い、時間とともに変化する奥行きのある香りです。
- クラシックで洗練された香りが、知的でミステリアスな存在感を演出する
- シトラスの爽やかさ、フローラルの華やかさ、ウッディな奥深さが重なり合う
- 洗練された気品と神秘的な雰囲気を併せ持ち、大人の魅力を引き立てる
代表的な香り: ベルガモット、ジャスミン、ローズ、パチョリ、オークモスなど

おすすめの香水:
Chanel / Coco Mademoiselle Eau de Parfum シャネル ココ マドモアゼル オードパルファム | ベルガモットの爽やかさに、ジャスミンとローズの華やかさが調和したモダン・シプレー。パチョリとムスクが深みを加え、エレガントで自信に満ちた女性を演出。 |
Guerlain / Mitsouko Eau de Parfum ゲラン / ミツコ オーデパルファン | クラシカルなシプレーの名香。ベルガモットの爽快感に、ピーチとジャスミンの甘さ、オークモスの深みが重なり、神秘的で独特な魅力を放つ。 |
Narciso Rodriguez / For Her Eau de Parfum ナルシソ ロドリゲス フォーハー オードパルファム | フローラルムスクにシプレーのアクセントを加えた洗練された香り。ローズとピーチの優雅な甘さに、パチョリとアンバーが奥行きを添え、都会的でミステリアスな雰囲気を演出。 |

⑧ グラマラスで魅惑的な女性 → アンバー系
アンバーの香りは、濃厚で奥深く力強い刺激のある個性を際立たせます。官能的で謎めいた魅力の持ち主に調和します。甘くスパイシーな華やかさと神秘性を演出し、大人の魅力を引き立てる香調です。
- エキゾチックで刺激的な香りが、官能的な存在感を演出する
- アンバーの温もりやスパイスの刺激が、深みと大胆な力強さを感じさせる
- 持続性が高く、グラマラスな深みのある印象を与える
代表的な香り: バニラ、ムスク、アンバー、シナモン、コリアンダーなどの温かみのある香り。

おすすめの香水:
Yves Saint Laurent / Black Opium イブサンローラン / ブラックオピウム | スパイシーなバニラとコーヒーの魅惑的な香り |
Maison Margiela / Replica By the Fireplace メゾンマルジェラ レプリカ / バイ ザ ファイヤープレイス | 焚き火を囲む温かみのあるアンバーとスモーキーなウッディノートが官能的な雰囲気を演出。 |
Maison Francis Kurkdjian / Grand Soir メゾンフランシスクルジャン グラン ソワール | アンバーとバニラが特徴の、エレガントでリッチな香り |
4. 香りが映し出すパーソナリティー
このように、私たちが選ぶ香りは、その人の個性や性格を映し出していると捉えることができます。
例えば、ムスクの香りは男性的な力強さを連想させますが、これは必ずしも男性だけのものではありません。女性がムスクを纏っていても、それはその人の中にある情熱的で力強い一面を表しています。
一方で、甘く優しい香りは母性的で温かい印象を与えるため、「女性らしさ」を連想させます。
これは、多くの人がお母さんの優しさや安心感を、幼いころの香りの記憶と無意識に結びつけているからかもしれません。

5. 香りを味方につける
~ 自分らしさと自己演出のバランス ~
ここまでで、香りには「自分らしさを引き立てる」と同時に、「なりたい自分を演出する」という2つの役割があることがわかりました。普段は自然体でいられる香りを選びつつ、ビジネスや特別な場面では印象をコントロールする香りを取り入れることで、より効果的に自分を表現できるのです。
この視点を踏まえると、香水の選び方には大きく 「自己調和」と「印象操作」 の2つのアプローチがあると捉えることができます。
① 自分の性格に合う香りを選ぶ
自己調和のアプローチ
まず、自分の性格や気質に合った香りを選ぶことで、心地よく自然体で過ごせるようになります。この方法は、自分の魅力を引き出し、無理なく自己表現できる点がメリットです。
例えば、次のような組み合わせが考えられます。
- 感受性が強く繊細な人 → フローラル系(柔らかく穏やかな印象)
- 実直で堅実な人 → ウッディ系(落ち着いた安定感のある印象)
- 情熱的でエネルギッシュな人 → アンバー系やスパイシー系(ダイナミックで力強い印象)
- 朗らかで活動的な人 → フレッシュ系(快活でエネルギッシュな印象)
この選び方をすると、香りが自分の一部のように感じられ、心地よく日常に溶け込みます。

② なりたいイメージに合わせて香りを選ぶ
印象操作のアプローチ
香りには人の印象を変える力があります。自分の持つ雰囲気を強調したり、新しい一面を演出したりするために香水を活用するのも効果的です。
この選び方をすると、香りを使って場面ごとに印象をコントロールしやすくなります。
シチュエーション別
印象をコントロールする香水の活用例
香水は、シーンに応じて印象をコントロールするツールにもなります。
ここでは、TPOに合わせた香水選びのポイントを紹介します。
🌟 仕事・ビジネスシーン
- 求める印象: 知的、落ち着き、信頼感
- おすすめの香り: ウッディ系(サンダルウッド、ベチバー)、グリーン系(ハーブ、ガルバナム)
- 理由: 自然な落ち着きを演出し、信頼感を高める効果がある
💖 デートやロマンチックな場面
- 求める印象: 魅力的、フェミニン、エレガント
- おすすめの香り: フローラル系(ローズ、ジャスミン)、アンバー系(バニラ、ムスク)
- 理由: 柔らかく優雅な印象を与え、フェミニンなムードを高める
🏡 リラックスしたい時・おうち時間
- 求める印象: 穏やか、安心感、ナチュラル
- おすすめの香り: ハーバル系(ラベンダー、カモミール)、ムスク系(ホワイトムスク)
- 理由: リラックス効果が高く、穏やかな気分になれる
🎉 友人とのカジュアルな集まり
- 求める印象: 親しみやすさ、フレンドリー、快活
- おすすめの香り: シトラス系(ベルガモット、レモン)、フルーティー系(ピーチ、アップル)
- 理由: 軽やかで元気な印象を与え、オープンな雰囲気を作る
🌙 夜のイベント・パーティー
- 求める印象: セクシー、ミステリアス、グラマラス
- おすすめの香り: アンバー系(バニラ、ムスク)、スパイシー系(シナモン、クローブ)
- 理由: 奥深い香りが大人の魅力を引き立て、洗練された印象を与える
さらに、香りは時間とともに変化するため、最初に感じた印象と、肌になじんだ後の印象が異なることもあります。一般的に、香水は次のような流れで香りが変化します。
- トップノート(最初に香る軽やかな印象)
- →ミドルノート(香りの中心となる個性が現れる部分)
- →ラストノート(肌に残る深みのある香り)
選ぶ際には最初の印象だけでなく、時間が経過した後の香りの雰囲気も意識すると、自分によりフィットする香りを見つけやすくなります。
〜香りが表現するあなたらしさ〜
香水は、単なる嗜好品ではなく、性格や気質を表現する重要なツールです。自分に合った香りを選ぶことで、自然と個性が引き立ち、より自分らしい魅力を発揮できます。
✔️ 性格に合った香りを選ぶことで、心地よく過ごせる
✔️ シーンごとに香りを使い分けることで、印象を自在に演出できる
性格と香りの関係は、あくまでも香水選びを楽しむための一つの視点にすぎません。自分自身の直感や気分に耳を傾けることも、あなたにとって本当に心地よい香りを見つける大切なポイントになります。ぜひ、自分らしい香水選びを楽しんでください!

次回は、フレグランスホイールと陰陽バランスで見つける自分に合った香りの続きを紹介します
読んでよかった!と思ってもらえたら嬉しいです😊
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