デヴィッド・キビー体験談 in ニューヨーク part2

前回は、ニューヨークでデヴィッド・キビー氏のスタイルコンサルティングを実際に受けた女性の体験談をご紹介しました。今回は、その診断を通じて得た実践的な学びに焦点を当てた内容です。

🔻キビータイプについて知りたい方は下記のリンクをお読みください

キビー氏の理論に基づいたカラー診断やメイクのアドバイス、ヘアスタイルの提案、さらにはファッションの具体的なポイントについて、実際の体験者がどのように受け止め、日常に取り入れているのかリアルな感想を共有されています。

「自分に似合うスタイルを知りたい」「キビー理論の実践例を知りたい」と思っている方にとって、非常に参考になる内容です。英語の動画ですが、こちらで動画の内容を日本語に翻訳して紹介します。

興味のある方はぜひyoutubeの動画をチェックしてみてください。




Practical takeaways from my David Kibbe experience in NY


ニューヨークでのキビーのコンサルティング体験から得た実践的な学び

以下の文章は動画の内容を要約・翻訳して引用したものです

こんにちは。今回は、2024年の夏にニューヨークでデヴィッド・キビーとスーザンと過ごした経験について、より実践的な視点からお話ししたいと思います。前回は、実際にどんなことをしたのかをお伝えしましたが、今回はそこから得た具体的な学びを共有します。

期待と現実

このスタイル発見の旅を始める前、私はこれが自分にとって大きな変革の機会になると確信していました。何年も前からキビーの理論に深く没頭していたため、実際に彼に診断してもらうことで、自分について新たな発見があると思っていたのです。まるで「霊視」を受けるような感覚で、運命的な何かが明らかになると期待していました。正直に言えば、私の期待はかなり高かったです。

では、実際にどうだったのでしょうか?

マンハッタンへ向かう途中、無印良品で小さなノートを購入しました。これから得る知識をすべてメモに残したかったからです。しかし、到着するとすぐに「何もメモを取らないでください」と言われました。「書き留めるのではなく、ただ体験することが大事だ」とのこと。そこで、私はノートを使わずにその場で話を聞きました。

つまり、今回お話しする内容は、私の記憶に基づいたものになります。そして正直に言うと、覚えていることはそれほど多くありません。




診断のプロセス

事前にいくつかの課題がありました。自分のサイズを提出し、ドリームボード(理想のスタイルをまとめたコラージュ)を作成し、「なぜ彼らのコンサルティングを受けたいのか」について書く必要がありました。また、「子供の頃は金髪でしたか?」という質問もありました。私は金髪だったので、それが「サマータイプ」の特徴の一つだと言われました。

さらに、ミシェル・ファイファーと比較されました。彼女も同じ「ダスティ・サマー(Dusty Summer)」タイプらしいです。しかし、それが具体的にどういう意味なのかについての説明は特にありませんでした。

私は「サマータイプ」と診断された後、「でも、私はウィンターカラーが好きなんです」と伝えました。するとキビーは「それは自然なことだよ。ウィンターの色はとても印象的でセクシーだからね。だから惹かれるのも当然。でも、それが自分に合う色とは限らない」と説明しました。

実際、私は以前からウィンターの強い色を好んでいました。しかし、その色に負けないようにメイクを濃くしてバランスを取っていたのです。しかし、本来の目的は「自分に自然に似合うものを着ること」なのだと改めて理解しました。

ちなみに、事前に作成したドリームボードについては、一切言及されませんでした。唯一関連があったのは、「もっとSultry(情熱的な、官能的な、蒸し暑い)雰囲気を目指すべきだと言われたことくらいです。しかし、それが具体的にどのようなスタイルにつながるのかは説明されませんでした。


カラー診断と実践

診断を受けた後、私は「サマータイプ」に合う色見本帳を受け取りました。この色見本帳は、買い物の際に非常に便利で、適した色を迷わず選ぶためのガイドとして役立ちます。現在もこのパレットを活用しており、自分に合った色の洋服やコスメを選ぶための基準になっています。

しかし、興味深かったのは、その後の出来事です。診断を受けて帰宅した際、90歳を超える叔母・ベティと話していたときに、彼女も若い頃に同じような診断を受けた経験があると教えてくれました。彼女は当時大人気だった本、キャロル・ジャクソンの『カラーミービューティフル』(1980年出版)を持っていました。

この本は、デヴィッド・キビーの『Metamorphosis』(1987年)よりも7年も前に出版されているものです。私は興味を持ち、実際に読んでみました。この本では、パーソナルカラー診断の基本的な考え方が示されており、以下のようなシーズン分類(春・夏・秋・冬)を提唱しています。

  • 春(スプリング):暖かみのある、明るいトーン(コーラルピンク、アクアブルーなど)
  • 夏(サマー):ソフトでくすみがかったパステル調の色(ラベンダー、ローズピンク、スモーキーなブルーなど)
  • 秋(オータム):深みのある暖色(マスタードイエロー、テラコッタ、カーキなど)
  • 冬(ウィンター):高コントラストでクリアな色(真紅、エメラルドグリーン、ブラック&ホワイトなど)

キャロル・ジャクソンの分類も、ロマンティック、ドラマティック、アスレチックといった体型や雰囲気に基づいたスタイルの分類を取り入れていました。キビーの理論とは少し異なりますが、パーソナルカラー診断の考え方自体は類似していることが分かりました。

この本を読むことで、色選びの歴史的な背景や、パーソナルカラーがどのように発展してきたのかを理解することができました。また、キャロル・ジャクソンの手法はより実践的で分かりやすく、日常の服選びにすぐに活用できるという点で、とても有益でした。


メイクアップのアドバイス

キビーは、メイク方法についてもアドバイスをくれました。小さな紙にスウォッチ(色見本)とその色の名前を書いたものを渡されました。さらに、その色を完全に再現できる彼のメイクセットを購入するオプションも提示されました。しかし、その価格は500ドルだったと思います。割引価格だと説明されましたが、それでもかなり高額です。

私は結局、そのセットを購入しませんでした。その理由は、私が敏感肌であるため、アイメイクなどで肌トラブルを起こしやすいからです。そのため、私は自然派の化粧品を愛用しています。そこで、このスウォッチを持ってニューヨークの「Credo」というビューティーストアに行き、店員さんと一緒に色を探しました。

実際に取り入れたメイク

キビーの推奨する「サマータイプ」の特徴を反映しつつ、現代的な印象にするために選んだアイテムのひとつが、Westman Atelierの「Poppet」カラーのチークでした。

  • 見た目は「えっ?」と思うほど派手に感じるピンクだが、実際に塗ると肌に自然になじむ
  • サマータイプの肌にぴったりの色で、血色感を引き出しつつ、派手すぎない仕上がりになる
  • クリーミーな質感で、肌になじみやすい

これを使うことで、私自身の「サマータイプ」としての特徴を生かしつつ、より現代的で洗練されたメイクを実践することができました。

デヴィッド・キビーのカラー診断を受けたことで、自分の肌や雰囲気に調和する色を選ぶ重要性を学びました。ただし、診断だけでは具体的な応用が難しい部分もあり、帰宅後にキャロル・ジャクソンの本を読むことで、より実践的な知識を補完しました。

また、メイクに関しては、キビーの推奨する色が現在のトレンドとは異なるため、市場にある製品と照らし合わせながら、自分に合う方法を見つけることが重要であると感じました。

最終的に、「パーソナルカラーを理解した上で、自分なりにアレンジすることが大切」という学びを得ることができました。


ヘアスタイルのアドバイス

ヘアスタイルについては、「ロングヘアを維持すること。ただし、毛先が薄くなりすぎないように」とアドバイスされました。さらに、「スモーキーブロンド(灰色がかった金髪)」にするよう提案されました。

しかし、私はこの提案を実行しませんでした。なぜなら、すでに自然なグレイッシュなハイライトが入っていたからです。結果的に、手間もお金も節約できて満足しています。




ファッションのアドバイス

ファッションに関して、デヴィッド・キビーから受けた具体的なアドバイスは意外にも少なかったです。最も強調されたポイントは、「ウエストラインを意識すること」でした。つまり、ウエストラインをはっきりさせることで、自分の体のバランスを最適に見せることができるということです。(補足:ボディタイプイメージIDはシアトリカル・ロマンティック)

試着した服とその特徴

ニューヨークでのスタイリングセッションでは、いくつかの服を試着し、実際に購入したアイテムもありました。その中から特に印象に残ったものを紹介します。

1.ウエストが明確な紫色のワンピース

  • ウエストがしっかりとシェイプされたデザイン
  • 素材は100%ポリエステル
  • きちんとした印象が強く、私には少しフォーマルすぎたため購入は見送り

2.ストレートレッグのパンツとウエストラインのあるトップス

  • パンツはストレートシルエットで、体のラインを綺麗に見せるデザイン
  • トップスはウエストの定義がはっきりしており、全体的にバランスが取れる
  • こちらのセットは実際に購入したものの、素材はポリエステルだった

3.フレアのホワイトデニムとラズベリー色のトップス

  • 素材はコットンで、他の試着した服よりも自然な着心地
  • トップスには少しテクスチャーがあり、シンプルながらも表情のあるデザイン
  • カラーも自分に似合うものであり、購入後も着用頻度が高いアイテムの一つ

4.ウエストを強調したトップスとスカートのセット

  • コットン素材で着心地が良く、動きやすい
  • 体のラインに沿うデザインで、キビーの提案する「ウエストの定義」をしっかりと取り入れている
  • これが最も気に入ったスタイルであり、スタイリング以降、最も頻繁に着ているアイテム

アクセサリーの活用

キビーのスタイリングでは、服だけでなく、アクセサリーの重要性も強調されました。具体的には以下のポイントが挙げられました。

イヤリングの選び方

  • 各コーディネートごとに異なるイヤリングを選ぶことで、全体の印象を引き立てるとアドバイスを受けた
  • イヤリングの色を上手に活用することで、洋服との調和を作る

バッグのスタイリング

  • 一つのバッグが選ばれ、それはシルバーのバッグ
  • 持ち手部分にラインストーン付きのスカーフを巻くとより洗練された印象になるとアドバイスを受けた



実践してみて感じたこと

キビーのアドバイスは、基本的に「ウエストを定義する」「イヤリングやバッグでコーディネートに変化をつける」というシンプルなものでした。しかし、実際にこれを意識して服を選ぶことで、自分に似合うスタイルをより明確にすることができました。

ただし、キビーの理論に完全に従うのではなく、自分のライフスタイルや好みに合わせて取り入れることが重要だとも感じました。特に、素材選びの点では、ポリエステルよりも天然素材のほうが自分には合っていると改めて実感しました。


最終的な感想

デヴィッド・キビーの診断を受けたことで、自分に似合う色やスタイルの理解が深まりました。ただし、期待していたほどの詳細な説明や実践的なアドバイスは少なかったです。最終的には、自分自身で工夫しながら取り入れることが重要だと感じました。

読んでよかった!と思ってもらえたら嬉しいです😊


前回の動画 デヴィッド・キビー体験談 in ニューヨーク part1

🔻キビータイプについて知りたい方は下記のリンクをお読みください

ASIN ‏ : ‎ B0CZKCNMBG
出版社 ‏ : ‎ Rodale Books (2025/1/7)
発売日 ‏ : ‎ 2025/1/7
言語 ‏ : ‎ 英語

David Kibbe’s Power of Style: A Guided Journey to Help You Discover Your Authentic Style (English Edition)

ディヴィッド・キビー パワーオブスタイル
あなたの本物のスタイルを見つける旅のガイド(英語版)

デヴィッド・キビーは、40年以上にわたって国際的に活躍する美とスタイルの専門家です。彼が考案した 「イメージ・アイデンティティ」システム は、ベストセラー書籍 David Kibbe’s Metamorphosis で初めて紹介され、多くの人々に影響を与えました。

世界中からクライアントがニューヨークを訪れ、この全身のトランスフォーメーションを受けています。そのユニークなスタイル診断は、多くのメディアでも注目されており、『オプラ・ウィンフリー・ショー』、『トゥデイ』、『CBSディス・モーニング』、『GMA(グッド・モーニング・アメリカ)』、『CNN』、『PBS』 などに出演。また、ウォール・ストリート・ジャーナル、ニューヨーク・タイムズ、ロンドン・タイムズ、USAトゥデイ などの著名なメディアでも特集が組まれています。

近年では、彼のメソッドがソーシャルメディア上でも大きな話題となり、ニューヨーク・タイムズ は「キビーの理論は時の試練に耐え抜いた」と評しています。



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